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開業・独立

英会話教室の契約書テンプレート完全版【個人事業主向け・そのまま使える雛形付き】

2026-04-0516分で読める
契約書テンプレート開業法務個人事業主

英会話教室を運営するうえで、契約書は講師と受講者双方を守る最重要の書類です。「個人教室だから口約束でいい」という考えは非常に危険で、トラブル発生時に大きな損失につながります。特に月謝制・チケット制など前払いが発生する業態では、契約書の整備が法的にも求められます。

本記事では、英会話教室に特化した契約書の必須条項、特定商取引法との関係、そのまま使えるテンプレートまで、開業直後の個人事業主でも実務に落とし込める形で解説します。

この記事でわかること
  • 契約書が必須である法的・実務的理由
  • 契約書に必ず盛り込むべき10の条項
  • 特定商取引法の適用範囲と対応方法
  • クーリングオフ・中途解約のルール
  • そのまま使える契約書テンプレート
  • 電子契約の導入方法
契約書にサインする様子
契約書は講師と受講者双方を守る基盤です(出典: Pexels)

なぜ契約書が必要なのか

契約書の役割は3つあります。第一に双方の認識を文書化すること。レッスン内容、料金、解約条件などを明文化することで、後の「言った・言わない」を防ぎます。第二に法的保護。トラブルが裁判に発展した場合、契約書が最重要の証拠になります。第三に信頼感の醸成。きちんとした契約書を提示する教室は、受講者から「プロフェッショナルだ」と評価されます。

口頭契約のリスク

口頭契約は法的には有効ですが、証拠が残らないという致命的な弱点があります。「月謝1万円と聞いた」「いや1.2万円と説明した」という水掛け論になった際、文書がなければ立証できません。実際、消費者センターへの相談事例では、契約書未整備の個人教室が不利な判断を受けるケースが多数あります。

口頭契約で起きた実例
  • 月謝額の認識違いで返金請求を受けた
  • 退会時期を巡りトラブル、2ヶ月分の未払い発生
  • 振替レッスンの期限で揉める、SNSで悪評拡散
  • 受講者が怪我をした際の責任範囲で紛糾

契約書に必須の10条項

英会話教室の契約書には、以下10の条項が必須です。不足があると、後のトラブル時に対応が困難になります。

  • 1. サービス内容(レッスン時間、回数、形式)
  • 2. 料金・支払い方法・支払時期
  • 3. 契約期間と更新条件
  • 4. 解約・返金ルール
  • 5. クーリングオフ(特商法適用時)
  • 6. 欠席・振替ルール
  • 7. 休講時の対応
  • 8. 個人情報の取扱い
  • 9. 禁止事項(著作権、録音録画等)
  • 10. 免責事項・損害賠償

サービス内容の特定

「英会話レッスンを提供する」だけでは不十分です。1回の時間、月/週の回数、オンライン/対面、マンツーマン/グループ、使用教材など、サービス内容を具体的に特定します。特にオンライン対応の有無は必ず明記してください。

記載例

「本契約におけるレッスンとは、1回50分のマンツーマン英会話レッスン(オンラインZoom方式)を指し、月4回の受講を標準とする。使用教材は別途講師が指定する」

料金と支払い方法

月謝額、チケット単価、入会金、教材費をすべて税込みで明記します。支払方法(銀行振込、クレジットカード、現金)と支払期限も必須です。遅延時の対応(翌月繰越、利息など)も記載しておくとトラブルを回避できます。

解約・返金ルール

解約ルールは最もトラブルになる部分です。退会希望の申し出時期(例: 退会希望月の前月末日まで)、未使用分の返金有無、日割り計算の有無を明確にします。返金不可とする場合は、その旨を明示的に記載し、受講者の同意署名を取ることが重要です。

特定商取引法との関係

英会話教室は特定商取引法(特商法)の対象となる場合があります。具体的には『総額5万円超・契約期間2ヶ月超』の長期契約を結ぶ場合、特商法の「特定継続的役務提供」に該当し、以下の義務が生じます。

  • 書面交付義務(契約前と契約時)
  • クーリングオフ制度の提供(8日間)
  • 中途解約権の付与
  • 前払金の保全措置(特定のケース)
  • 誇大広告の禁止
特商法違反のペナルティ

特商法違反は行政処分(業務停止命令、指示)や刑事罰(最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金)の対象です。個人教室でも対象になります。

クーリングオフ制度

特商法対象の契約では、受講者は契約書面受領から8日以内であれば無条件で契約解除できます(クーリングオフ)。この期間内はいかなる違約金も請求できません。契約書には必ずクーリングオフの説明を赤字で目立たせて記載します。

中途解約ルール

クーリングオフ期間経過後も、受講者は中途解約権を有します。英会話教室の場合、違約金の上限は『5万円または契約残額の20%のいずれか低い額』と法定されています。これを超える違約金を請求すると無効となります。

書類を確認する人
特商法の遵守は個人教室でも必須です(出典: Pexels)

トラブル防止の実務ポイント

欠席・振替ルール

欠席時の振替対応は教室ごとに方針が分かれます。『前日までの連絡で無料振替可』『当日キャンセルは1回分消費』『月内のみ振替可』など、ルールを明文化します。受講者にとって最もクレームが発生しやすい領域です。

チケット有効期限

チケット制の場合、有効期限の設定が重要です。『購入から6ヶ月』が一般的ですが、期限切れで消滅する旨を契約書に明記し、受講者の同意を得る必要があります。口頭説明だけでは後で『聞いていない』と言われるリスクがあります。

契約書テンプレート(そのまま使える雛形)

以下は個人英会話教室向けの契約書テンプレートです。実際の使用前には、お住まいの地域の消費生活センターや弁護士に確認することを推奨します。

契約書テンプレート(骨格)

第1条(目的)本契約は、○○英会話教室(以下「教室」)と受講者の間で、英会話レッスンの提供に関する条件を定める。 第2条(サービス内容)レッスンは1回○分、月○回、○○方式で提供する。 第3条(料金)月謝○○円(税込)、毎月○日までに指定口座へ振込む。 第4条(契約期間)契約日より○ヶ月間とし、以後自動更新する。 第5条(解約)退会希望月の前月末日までに書面で申し出ること。 第6条(クーリングオフ)契約書面受領日を含む8日間は無条件で解約可能。 第7条(中途解約)解約時の精算は特商法に準拠する。 第8条(欠席・振替)欠席は前日までの連絡で月内1回まで振替可能。 第9条(個人情報)個人情報は別途定めるプライバシーポリシーに従い取り扱う。 第10条(禁止事項)レッスンの録音録画、教材の第三者譲渡を禁ずる。 第11条(免責)教室は受講中の怪我・事故について故意過失なき限り責任を負わない。 第12条(合意管轄)本契約に関する紛争は○○地方裁判所を専属管轄とする。

契約締結の実務フロー

契約書は『渡して終わり』ではなく、説明→同意→署名→控え交付の流れを守ります。特にクーリングオフや解約条件は口頭で説明し、受講者が理解したうえで署名してもらいます。

  • Step1: 体験レッスン後、契約書を提示して重要事項を説明
  • Step2: 受講者に持ち帰り検討の時間を提供(最低1日)
  • Step3: 質問への回答と修正
  • Step4: 署名・捺印(電子署名可)
  • Step5: 契約書の写しを受講者に交付
  • Step6: 教室側は原本を5年以上保管

電子契約の活用

近年は電子契約サービス(クラウドサイン、freeeサイン、DocuSignなど)が普及し、個人教室でも導入しやすくなっています。紙の契約書より管理が楽で、印紙税も不要というメリットがあります。オンラインレッスン中心の教室では特におすすめです。

よくある質問

A
必須です。特商法の対象外(5万円以下または2ヶ月以下)であっても、トラブル防止のため契約書は作成すべきです。
A
契約書作成の相場は5万円〜15万円です。テンプレートをベースに弁護士にチェックしてもらう『レビュー依頼』なら2-5万円で済みます。
A
親権者の同意署名が必須です。契約書には親権者欄を設けます。
A
適用されます。オンライン完結でも『5万円超・2ヶ月超』に該当すれば特商法の対象です。
A
既存契約には原則として適用されません。改訂後の条件を適用したい場合は、既存受講者から改めて同意を取る必要があります。

契約書運用の落とし穴と実務の知恵

契約書を作成しても、実際の運用で手を抜く個人事業主は非常に多いのが現実です。『受講者と仲が良いから口約束でいい』『メールで送って署名はもらっていない』というケースでは、トラブルが発生したときに契約書が証拠として機能しません。特に中途解約時の清算金額をめぐる紛争は、書面がないと消費生活センター経由でほぼ講師側が敗れます。

実務では契約書を2部印刷して双方が署名・捺印し、それぞれ1部保管するのが鉄則です。電子契約サービス(クラウドサイン、GMOサイン、freeeサインなど)を使えば、月額数千円で法的効力のある電子契約が運用できます。オンライン教室なら電子契約一択です。紙契約に戻る必要はありません。

失敗例: 契約書を軽視した教室の末路

B先生は開業1年間、契約書を作らず口頭説明のみで運営していました。ある日『週2回コースを申し込んだのに週1回しか受けられていない、返金してほしい』と受講者から要求され、記録がないため主張を覆せず全額返金に応じることに。その場で契約書を作る習慣がつきました。

条項の改定時期と周知方法

契約書は1〜2年に一度の定期見直しが推奨されます。法改正(特商法改正、個人情報保護法改正、民法改正など)や教室運営の変化(オンライン化、代講体制導入、価格改定)に合わせてアップデートしましょう。改定時は既存受講者にも新契約書を送付し、同意を得る必要があります。無断での不利益変更は無効になります。

通知方法は『メール+教室内掲示+次回レッスン時の口頭説明』の3点セットが安全です。反対意見がなければ承諾とみなすという条項を入れておけば、運用負担が軽減されます。ただし受講者に不利益な変更(値上げ、レッスン時間短縮など)は必ず個別同意を取りましょう。

A
特商法上の特定継続的役務提供(契約期間2ヶ月超・契約金額5万円超の英会話教室)は8日間のクーリングオフ対象です。期間内であれば理由なく契約解除でき、既払い金は返金が必要です。
A
親権者の同意書を必ず取得します。同意がない場合は契約取り消しのリスクがあります。子ども英会話教室では『受講申込書+親権者同意書』の2点セットで運用するのが一般的です。

トラブル事例別・契約書での備え方

個人英会話教室でよくあるトラブルTOP5は『①中途解約の返金額紛争』『②レッスン遅刻・欠席の扱い』『③講師都合休講時の振替』『④値上げ通知の方法』『⑤個人情報の取り扱い』です。これらすべてに対応できる条項を契約書に事前に盛り込んでおくことで、95%以上のトラブルは未然防止できます。特に①と②は件数が多く、契約書の書き方ひとつで紛争の有無が決まります。

実務的には『中途解約は解約希望月の末日の1ヶ月前までに書面で申し出ること』『未消化レッスン分は単価×回数で返金、解約事務手数料3,000円を差し引く』のような具体条項を入れます。曖昧な表現は絶対に避け、数値・期限・計算式を明記してください。消費生活センターは曖昧な条項を消費者有利に解釈する傾向があります。

代講・休講時の運用ルール

講師が病気・急用で休講する場合の振替ルールは契約書に明記が必須です。『講師都合の休講は1週間以内の代替日程で振替、それが困難な場合は翌月に持ち越し』という具体条項があれば揉めません。口頭運用だと『すぐ振替して』『他の曜日はダメ』など要求が曖昧になり、講師側の負担が増えます。

受講者都合の欠席については『振替可能期間(例: 当月内)』『振替回数上限(例: 月2回まで)』を設定します。無制限振替だとスケジュール管理が破綻するため、必ず上限を設けましょう。繰越可能期間の設計は、リピート率と運用負荷のバランスを見ながら決めるのがコツです。

A
テンプレート版をWeb掲載するのは推奨されます。入会前に内容を確認できる透明性は受講者からの信頼獲得につながります。個人情報は記載しないでください。
A
その受講者との契約を断るのが最も安全です。署名拒否は将来のトラブルを予兆する警告サイン。無理に契約する必要はありません。

契約書以外に必要な関連書類

英会話教室運営では契約書以外にも複数の書類を整備する必要があります。『入会申込書』『個人情報取扱同意書』『体験レッスン申込書』『重要事項説明書』『レッスン規約』『退会届』の6書類を揃えておくと、ほぼすべてのシーンで対応できます。これらをセットで整備することで、受講者との認識齟齬を防げます。

個人情報取扱同意書は2022年の改正個人情報保護法により特に重要度が増しました。『取得する個人情報の項目』『利用目的』『第三者提供の有無』『保管期間』『開示・訂正・削除請求窓口』を明記し、受講者から書面同意を取得してください。SNS掲載許可も別項目で取得するのが安全です。

未成年者受講時の親権者同意書

18歳未満の受講者との契約は親権者同意書が必須です。未成年者単独での契約は民法上取り消し可能なため、必ず親権者(父or母)の署名・捺印を取得します。同意書には『受講料支払責任』『連絡先』『緊急時対応方法』『保険加入状況』を記載しておくと実務的に安心です。

送迎責任の明確化も子ども教室では必須項目です。『送迎は保護者責任』『教室到着後・退室後の事故は教室側責任外』などの条項を入れ、教室責任範囲を限定してください。曖昧な運用は事故時の紛争リスクが高まります。

契約書のリーガルチェック

テンプレートをそのまま使うのではなく弁護士・行政書士のリーガルチェックを一度受けることを強く推奨します。費用は1回3-5万円で、契約書全体を見直してもらえます。一度プロのチェックを入れれば、以降は安心して同じ雛形を使い回せます。初期投資として十分価値のある支出です。

特商法改正・個人情報保護法改正のタイミングで契約書を再チェックするのが安全運用の鉄則。2-3年に一度はリーガルチェックを受け、最新の法令に沿った契約書を維持しましょう。

契約書保管とセキュリティ

紙契約書は鍵付きキャビネットで最低7年間保管します。クラウド保管するなら暗号化+アクセス制限+定期バックアップが必須。個人情報漏洩は数百万円の損害賠償+信用失墜のリスクがあるため、保管体制には投資を惜しまないでください。

契約書運用のデジタル化と効率化

紙契約書からクラウド契約書への移行は個人教室でも進めるべきデジタル化施策です。クラウドサイン・GMOサイン・freeeサインなどの電子契約サービスを利用すれば、月額2,000-5,000円で法的効力のある電子契約が運用できます。印紙税が不要・郵送手間なし・保管場所不要・検索性向上など、メリットは多岐にわたります。

契約書運用の効率化は『時間創出』に直結します。契約書作成・送付・保管・検索に毎月3-5時間かかっていた作業が、クラウド契約なら月30分で済むようになります。創出された時間はレッスン品質向上や集客活動に振り分けられるため、間接的に売上向上にも繋がります。

  • 電子契約サービスで月2-5千円の運用費
  • 印紙税4,000円が電子契約なら不要
  • 全契約書をクラウドで一元管理し検索可能化
  • テンプレートをGoogle Docsで管理
  • 契約書更新履歴をバージョン管理
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電子署名法に基づく電子契約は紙契約と同等の法的効力を持ちます。改ざん防止技術・本人確認機能が組み込まれているため、むしろ信頼性は高いと言えます。
A
紙契約との併用運用を推奨。高齢者や慣れていない層には紙・PDF契約を選択肢として残しておけば、受講者の不安を解消できます。

まとめ

契約書は教室運営の法的・実務的な基盤です。特商法を正しく理解し、テンプレートをベースに自教室に合った契約書を整備してください。電子契約の活用で管理負担も削減できます。契約書の整備は、トラブル対応コストの最大の予防投資です。

契約書に盛り込むべき条項として最も重要なのはレッスン料の支払い条件と解約条件です。月謝の支払い期日、支払い方法、遅延時の取り扱い、中途解約時の返金計算方法を明確に記載する必要があります。特に中途解約については特定商取引法に基づき適法な文言が必要です。解約手数料は5万円または契約残額の20%のいずれか低い額が法定上限です。個人情報の取り扱いについても記載が必要で、プライバシーポリシーを別途用意し契約書内でその参照先を記載する構成が一般的です。契約書のデジタル化も検討すべきで、電子契約サービスを活用すれば受講者のスマートフォンから署名が可能で月額1,000〜3,000円程度で導入できます。

契約書テンプレートを作成する際に最も重要なのは、トラブル発生時の対応フローを明文化しておくことです。具体的には、レッスン品質に関するクレーム処理手順、講師変更の条件、教室側の都合によるレッスン中止時の補償内容を明記します。これらが契約書に記載されていないと、トラブルのたびに個別交渉が発生し、双方にとって大きなストレスになります。ある法律事務所の統計によると、英会話教室関連の消費者相談の43%が「契約内容の曖昧さ」に起因しています。

契約書には必ず個人情報の取扱いに関する条項を含めてください。受講者の氏名、連絡先、学習履歴、テスト結果などは個人情報保護法の対象です。利用目的、第三者提供の有無、保管期間、退会後のデータ削除方針を明記することが法的に求められます。2022年の改正個人情報保護法では漏洩時の報告義務も強化されており、個人教室であっても例外ではありません。また、未成年者の入会については保護者の同意書を別途取得する必要があります。同意書テンプレートも用意しておくと、入会手続きがスムーズに進みます。契約書は作成して終わりではなく、法改正に合わせて年1回は見直すことを推奨します。弁護士への相談費用は1回3〜5万円程度ですが、トラブル発生時の損害と比較すれば十分な投資です。

契約書の電子化も検討すべきポイントです。2022年の電子帳簿保存法改正により、電子契約は紙契約と同等の法的効力を持ちます。CloudSignやDocuSignなどの電子契約サービスを利用すると、契約書の送付・署名・保管をオンラインで完結でき、印紙税も不要になります。個人教室の場合、年間の契約書管理工数を月2時間程度削減できます。

契約書の法的効力を高めるためには、日付と署名の記録を正確に残すことが不可欠です。

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